- o3=おっさんってマジで誰が言い出した?
- 実は一時期「o3=GPT-4o」と呼ばれていた過去
- 3. ChatGPTのモデル一覧に異変が…
- 4. GPT-4oとo3の決定的な違いとは?
- 5. o3の正体は何者か?
- 6. AIモデルの命名ルールは変化している?
- 7. まとめ:おっさんじゃないし、GPT-4oでもない。それが「o3」!
o3=おっさんってマジで誰が言い出した?
最近SNSなどで、「o3っておっさんのこと?(笑)」みたいなコメントを見かけるようになりました。(見かけるようになっていないです。)
たしかに「o3(オースリー)」という表記だけ見ると、「オッサン」に空目するのも無理はありません。
ネットスラング的にも:
- O3 → オッサン(o = お, 3 = さん)
- おっさんマークみたいな響き(笑)
…そんな連想から冗談混じりに、
「ChatGPTの新モデル=おっさん」なのかどうかを聞いてしまったというのが実情です。
もちろん、まったくの誤解です。
実は一時期「o3=GPT-4o」と呼ばれていた過去
ここで本題。「じゃあ“本当のo3”って何なの?」という話になりますよね。
結論から言うと、2024年頃には、「o3=GPT-4o」と呼ばれていた時期が確かにありました。
当時:
- OpenAIが**GPT-4o(GPT-4 omni)**をリリース
- 「omni=すべてに対応する万能型AI」→ テキスト・画像・音声などマルチモーダル
- この”o”を「オムニのo」として、「o³」=“オーの三乗”という理系ジョーク的な表現が一部の開発者やマニアの間で使われ始めた
そのうち、記号が使いにくいため「o3」という略称が自然発生的に広まりました。
この頃はまだ「GPT-4o」と「o3」が同一視されていたのです。
3. ChatGPTのモデル一覧に異変が…
ところが2025年現在、OpenAIのChatGPTを開いてみると、以下のようなモデル一覧が表示されます。
- GPT-4o
- GPT-4.5(研究プレビュー)
- o3
- o4-mini
- o4-mini-high
ここで驚くべき点は、GPT-4oとo3が別モデルとして表示されているという事実です。
説明も異なっており:
- GPT-4o:「ほとんどの質問に最適です」
- o3:「高度な推論を使用する」
つまり、今は「o3≠GPT-4o」なのです。
4. GPT-4oとo3の決定的な違いとは?
ざっくり言うとこうです:
モデル名 | 正式名称 | 機能 | 特徴 |
---|---|---|---|
GPT-4o | GPT-4 omni | テキスト・音声・画像・動画 | マルチモーダル対応。万能AI |
o3 | o3(独立モデル) | テキスト処理特化? | 高度な推論特化。非マルチモーダル? |
- GPT-4oは無料でも使える万能モデルで、一般ユーザー向け
- o3はより高度な論理思考向けのAIで、重めのテキストタスクや専門的分野向け?
OpenAIは公式に「この2つは別物」と発表していませんが、UI上の扱いを見る限り、意図的に分けてきたのは明らかです。
5. o3の正体は何者か?
現時点では、OpenAIから「o3」の技術文書や論文は出ていません。
ただし、以下の推測が可能です:
- 高度な言語処理に特化したテキストブレイン型AI
- 法律、哲学、数理論理のような複雑な推論タスク向け
- コードや視覚処理に関してはGPT-4oやo4系に分担
つまり、「o3」は「重い計算や論理思考を最適化した別のAI」としてGPT-4oとは方向性が違う存在というわけです。
6. AIモデルの命名ルールは変化している?
OpenAIが「GPT-4o」とは別に「o3」「o4-mini」などのモデルを用意している事実から読み取れるのは──
🔸 GPT系 → 通常の会話・情報検索・生成向けの万能モデル
🔸 o系 → 特化型AI(推論・高速処理・視覚処理など)
つまり、OpenAIが内部的にモデル群を系列分化し始めている可能性があるのです。
「GPT」だけがブランドじゃない時代が、すでに始まっているのかもしれません。
7. まとめ:おっさんじゃないし、GPT-4oでもない。それが「o3」!
というわけで、この記事で伝えたい本質はシンプルです:
- ✅「o3」はおっさんじゃない(冗談はここまで)
- ✅かつては「GPT-4o」の略称として一部で使われていた
- ✅しかし現在は別モデルとして公式に表示されている
- ✅「o3」は推論に特化した独立AIモデル
- ✅「GPT-4o」はマルチモーダル万能型AI