はじめに
「働かなくても毎月お金がもらえたらいいのに」って、一度は思ったことありませんか? 実は、そんな夢みたいな制度が本気で議論されていて、それが“ユニバーサル・ベーシック・インカム”――通称UBI。
最近では、仮想通貨のWorldcoinがその実現に向けて面白いアプローチをしてるんです。 この記事では、UBIってそもそも何?ってところから、Worldcoinがどう関係してるの?って部分まで、肩の力を抜いて分かりやすくお話しします。
UBIってざっくり言うと?
UBIは「みんなにお金を配ろうぜ」っていうシンプルな発想から始まってます。 国とか自治体が、仕事してる・してないに関係なく、全員に定期的にお金を渡すという仕組み。
特徴をまとめると:
- 条件なし!収入も年齢も関係なくOK
- 毎月もらえる(想定)
- 誰でも対象になる
…と聞くと「それ、ほんとに実現できるの?」と思いますよね。 実はこのUBI、世界のいろんな国で実験されたことがあるんです。
たとえば、フィンランドでは2017年に約2000人を対象にした実証実験が行われました。 その結果、生活の満足度が上がったり、精神的なストレスが減ったという報告も。
またカナダではオンタリオ州で同様の試験が始まったものの、途中で政府の交代により中止。 「お金を配る=働かなくなるのでは?」という批判もあり、議論はまだまだ続いています。
WorldcoinとUBIのつながりって?
さてさて、ここで登場するのがWorldcoin。 「目をスキャンすると仮想通貨がもらえる」って話、どこかで聞いたことないですか? 実はこのプロジェクト、ただの話題作りじゃなくて、“誰でも、どこにいても、平等にトークンを受け取れる”という思想で動いているんです。
その鍵になるのが「World ID」という仕組み。 虹彩スキャンを通じて「この人は1人の人間」と認証され、その人にだけWLDという仮想通貨トークンが配られる。
これってつまり、“ひとりにひとつのデジタル身分証”を世界中で持たせることで、複数アカウントや不正受給を防ぎながら、価値の平等な配布を目指してるわけですね。
これはもう、小さなUBIの試みとも言えます。
Worldcoin的UBI、どこがすごいの?
Worldcoinがやろうとしていることって、従来のUBIと比べるとかなり斬新。 というのも、いくつか“デジタルならでは”のメリットがあるんです。
・国籍やパスポートがいらない → スマホとOrb(虹彩スキャナー)さえあれば世界中どこからでも参加できる
・分散型だから中央政府に頼らない → 国家の財源や政策に縛られず、Web3の技術でグローバルに展開できる
・銀行口座がなくても参加できる → 約17億人が金融インフラにアクセスできていないと言われてますが、そうした人たちに直接「デジタル通貨」を届けられる可能性
一言でいうと、「今までUBIから取り残されてた人たち」にもチャンスがあるということ。 これって、めちゃくちゃ面白くないですか?
でも、やっぱり不安もある
もちろん良いことばかりじゃありません。 現時点では「課題」もけっこうあります。
・トークンの価値が安定してない → WLDは仮想通貨なので、値動きが大きいのがネック。生活費にするにはちょっと怖い…
・配布がいつまで続くのか不明 → 今はWorldcoinが自己資金で配ってるけど、将来的にサステナブルな仕組みにできるのかは疑問
・国ごとの法律問題 → 税金?通貨として認めるの?プライバシーは?など、各国での対応にはバラつきがあります
とはいえ、「新しいことに挑戦するなら、課題があるのは当たり前」とも言えますよね。
これからの社会にとっての意味
今後、AIやロボットの発展で「仕事がどんどん減っていく」なんて予測もありますよね。 そうなったとき、「働かないと生きていけない社会」って本当に健全なのか、疑問に感じることもあると思います。
そんな時代に「UBI」みたいな制度があれば、生活の土台が安定して、むしろ新しい働き方や挑戦ができるようになるかもしれません。
Worldcoinの取り組みは、まだ始まったばかり。 ただ、「UBIの未来を先取りしてるプロジェクト」として、注目して損はないと思います。