少なくともこの写真を撮影した時に検索しますとウバタマムシは絶滅危惧ⅠA類(CR)と書かれています。
日本のレッドデータ検索システム:
(http://jpnrdb.com/search.php?mode=region&t=&cd=&q=13&k=07&subn=%E3%82%A6%E3%83%90%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%83%A0%E3%82%B7)
最初はコメツッキムシかなと思ったのですが、小さい頃に培った昆虫の知識によってこれはタマムシだったような気がして調べますとやっぱりウバタマムシという名前のタマムシでした。
♡ウバタマムシ Chalcophora japonica の特徴♡
ウバタマムシはタマムシ科に属する昆虫の1つで、体長約29~40mmの甲虫です。頭部には中央が強く窪んで縦溝があり、触角はやや鋸歯状です。前胸背には太い縦向きの条と不明瞭な縦条があり、前翅には4条の縦向きの隆起した条があります。体色は赤銅色などで、新鮮な個体は黄灰色の粉をまとっています。
♡ウバタマムシの生息地と分布♡
ウバタマムシは日本全土に生息しており、本州、四国、九州、佐渡、伊豆諸島、壱岐、対馬、屋久島、種子島、琉球列島、南大東島、小笠原に産します。ただし、小笠原諸島と南大東島のものは移入されたものとされ、日本本土から持ち込まれたと考えられています。国外では朝鮮半島、中国、台湾、インドシナ半島にも分布しています。
♡ウバタマムシの生態と食事♡
ウバタマムシの成虫は昼行性で、マツの花粉を食べていると考えられています。成虫は4~9月に活動し、一部の個体は成虫のまま越冬することが知られています。
♡ウバタマムシの幼虫の生態と食事♡
ウバタマムシの幼虫は白く、前胸節が幅広く、腹部は細長い形をしています。彼らはアカマツやクロマツの材木に穿孔して中の木材を食べます。幼虫期間は3年程度かかるとされますが、材木が乾燥すると幼虫期間が長くなることもあります。越冬も幼虫の時に行います。
♡ウバタマムシと似た種類♡
ウバタマムシ属には日本にサツマウバタマムシ C. yunnana という似た種類が存在します。サツマウバタマムシもウバタマムシによく似ていますが、小楯板が小さいながらも確認できる点や、前翅の先端が多少とがっている点で区別できます。サツマウバタマムシは日本では和歌山県と南に分布しています。
♡ウバタマムシの亜種と種内変異♡
ウバタマムシには日本国内にいくつかの亜種が存在します。奄美諸島と沖縄諸島のものは全体に緑色が強く、前翅の点刻が一様なため、亜種 C. j. oshimana とされています。他にもトカラ列島宝島のものを C. j. takarajimana 、久米島のものを C. j. kumejimana 、八重山諸島のものを C. j, miwai として亜種に分類されています。
♡思ったこと♡
ウバタマムシは日本全土に生息し、マツの花粉を食べる昆虫です。特徴的な赤銅色の体色や縦溝のある頭部、黒色の隆起した条など、その姿は魅力的ですね♡成虫も幼虫も生態が異なり、それぞれの生活に適した環境で暮らしています。似た種類との区別や地域ごとの亜種も興味深いですね🎵
ウバタマムシは珍しい昆虫の一つではあるので見れてよかったです。
ウバタマムシを漢字で書くと姥玉虫と。
越冬できるので普通の昆虫に比べて寿命も長いと。
ウバタマムシを写真で知っていると、森や庭で見かけた時に「あ、これはウバタマムシだ!」とすぐに判明できますね。
飼育はしないと思いますが、成虫のエサはマツの花粉と。他のものを食べるのかどうかわからないので難しそうですね。
自然の不思議な生物たちに興味を持つことは大切なことです。
将来は環境保護や昆虫の研究者になるかもしれません。♡